7.圧力測定の留意点配管・設置等取扱上の一般注意事項は、当ホ−ムペ−ジ取扱説明書サイトにアップしている。ここでは、その主な例を説明する。
( 1 )酸素圧力の測定
圧力計を製造検査する工程において、油を使用する場合がある。油があれば酸素と反応して爆発の危険がある。この場合は、禁油処理した圧力計を使用する。
( 2 )腐食性受圧媒体の場合
圧力計を腐食させる受圧媒体の場合は、圧力計自体を耐食材料使用の圧力計を用いる。しかし、一般に圧力計接液部を、特殊材質で製造する事は困難であり、ダイアフラムシ−ルした隔膜式圧力計を使用する。ダイアフラムシ−ル材質には、SUS・チタン・タンタル・テフロン等があり、受圧媒体に侵されない材質のダイアフラムシ−ルを選定する必要がある。
( 3 )過大圧の場合
圧力スパン以上の過大圧を、受圧素子が受圧すると、歪んだり永久変形したりし、大きな誤差が出る。ブルドン管圧力計は、定圧力に対してはスパンの3/4以下、変動圧に対してはスパンの2/3以下で使用する。一般に圧力スパンは、常用圧力の1.5〜2.0倍にする必要がある。
( 4 )脈動圧の場合
ブルドン管圧力計は、機種と圧力スパンによるが、導圧部にスロットルを入れて抑制出来る物もある。又ダンプナを介して取付ける事も有効である。圧力センサ・圧力伝送器は、過大圧耐量があるので、受信計器(デジタル圧力計)にフィルタが入っておれば、ダンピングを利かす事が可能である。
( 5 )高粘度や凝固性のある受圧媒体の場合
ブルドン管圧力計は、ダイアフラムシ−ルした隔膜式圧力計を使用する必要がある。圧力センサ・圧力伝送器は、フラッシュダイアフラムの構造の物を用いる。
この受圧媒体の場合は、高温の場合が多いので、圧力計・圧力センサの使用温度範囲に注意する必要がある。
( 6 )食品加工関連の用途の場合
食品・医薬品関係製造プラントでは、圧力計の接続部に受圧媒体が、滞留しないよう、又衛生上生産終了の都度熱湯洗浄する必要があり、取外しが容易である必要がある。この為フラッシュダイアフラムのヘル−ルタイプのサニタリ用が、広く使用される。圧力計・圧力センサ・圧力伝送器とフラッシユダイアフラムとの間の封入液は、万一食品に混入しても安全なシリコンオイル・水・エチレングリコ−ル等を用いる。
弊社は、封入液の無いサニタリ用圧力伝送器・サニタリ用デジタル圧力計を販売している。
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