圧力計は、その構造・機能上、使用時間・使用条件・使用環境により、遅速はあるものの、その機能が変化する事は止むを得ない現象であります。
弊社では、技術研究開発、材料・部品の選択、設備の近代化、工程の合理化等に努力するとともに、品質向上にも万全の努力を払っております。しかし、ともすれば誤った用い方や、長期にわたり無点検で使用されている場合があり、不慮の事故発生が皆無とはいえません。
そこで事故防止に万全を期すため、弊社では下記のとおり『圧力計定期点検期間』を推奨しております。使用中の圧力計は期間内に保守点検を行い、機能・性能確認を実施され保安に努めて下さいますようお願いいたします。
圧力計定期点検期間
圧力計の使用対象によりA・Bの2区分とし、 A−1年 B−2年とする。
使用対象機種
■A---- 1年 次の条件で使用されるもの
1.雰囲気 |
2.測定流体 |
3.高圧 変動圧 振動 |
イ |
耐食性雰囲気 |
イ |
スチーム |
イ |
高圧(1MPa以上) |
ロ |
高温度 高湿度 |
ロ |
アンモニア 強アルカリ |
ロ |
変動圧 |
ハ |
雨水 |
ハ |
塩素 酵素 |
ハ |
振動 |
ニ |
海岸地区 |
ニ |
アセチレン |
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ホ |
粘着液 |
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ヘ |
食品 医薬品 |
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ト |
溶融プラスチック |
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■B---- 2年 原則として定圧力で使用される A 以外のもの
除外するもの |
法令により検査が義務付けられているもの。
( 高圧ガス取締法 ) |
特殊な用途で
使用するもの |
上記の定期点検期間を適用する事が不適切な場合は、
適宣1年未満の期間を定めることが出来る。 |
但し、法令によって検査期間が義務づけられている場合や、特殊用途や過酷な条件で使用される場合は、別に点検期間を定めて下さい。 |